かんきょう「組写」ブログ

小学校で出前講師

2015年10月08日

10月6日、横浜市内の小学校5年生89名のみなさんに出前講師の機会をいただきました。
テーマは10/1と同じく、「食」を通して環境や国際理解を考えてみよう and 分別体験、です。

国連の調査によると2050年に地球上で暮らす人々の数は91億人になると予測しています。現在72億人の推計値ですから、このままいくと約20億人近い人口増となります。

日本の暮らしは、日本に居ながらにして、世界中の料理を食べることができてしまう、すこぶる恵まれた国です。ただ、家の食卓や外食でいただく食材の半分以上は遠くの国から船や飛行機を使って長い距離を運んで輸入をしています。

食材調達を外国の生産に頼っているという事は、その生産してもらっている国の大切な農地や水などの環境や資源に影響を与えているだろうし、長い距離を運ぶこと、そのこと自体だって環境には負荷をかけているかもしれない。私たちの豊かな食卓は、こうした現実に支えられている。さらに地球規模で発生している異常気象もつねに気にかけておく必要がある。

神奈川県は今日も空高い秋空ですが、地球のどこかの国では水害や火災等の自然災害に遭遇しているかもとしれません。そして、その被害が日本に輸入されている食材の生産地だったら・・・。また、食材の生産地の人口が増えれば自国の食を満たす為に、日本向けの輸出量が減ったり、ストップすることだって無いわけではありません。

グローバル化が進む中では、ある日突然食材が高騰したり、手に入らなくなることは想像ができます。

なんだか大変な世の中になりそうな感じだけど、一方、世界の中でも「ごみの分別」の精度や教育が検証されながら実施されている国は少なく、日本はその数少ない国のひとつです。今後、発展途上国では人口が増え、生活が良くなってくると共に、かつての日本のようにゴミ処理やリサイクルの課題が発生するはずです。

そんなときこそ、10代を過ごしている若い人たちの出番です。
生活文化が違うからゴミに対する認識も異なるけれど、外国語をしっかり修得していれば、発展途上国はじめ、世界各地のゴミ問題を未然に防げる仕事に就けるし、そしてそれは、外国から半分以上の食材を輸入している日本にとても大きな良い影響を与えます。

なにより、これから発展する国づくりにも貢献できる。環境を通して「街づくり」を越え、「国づくり」に貢献できる将来があること。少しでも若い皆さんの将来に寄与できたらと願いながら、出前講師を終えました。

(一社)かんきょうデザインプロジェクトでは小学生から大人まで、地域やテーマに合わせて出前講師を行っていますので、お気軽にご相談ください。

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