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第2回リサイクル施設ツアー 終了しました

2016年09月03日

心配された台風の影響もなく、無事にリサイクル施設ツアー第2弾を終了しました。参加してくれた皆様、ありがとうございました。いつものように選別機械のある施設現場では、思い思いに気になるところにレンズを向け、熱心に案内者の説明に聞き入る姿が印象的です。

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中高生のみなさんも使い終わった紙を分別することはできますし、リサイクルできることは知っています。でも、まさかダンボールや新聞が「売れる商品」だということまでは知らない・・・こうした施設ツアーで初めて得る知識ではないかと思います。今日のアンケートでも、紙を売る / 紙が売れるということを初めて知ったという回答がありました。

分別がきちんとできていれば、分別さえすれば、後は誰かがやってくれるだろうと考えても、それはそれでいいのだと思います。ただ、かんきょうデザインプロジェクトとしても、単に分別の方法をお知らせするだけでは、わざわざ施設ツアーに参加してくれる労に報いるには不十分です。

将来、環境に携わる仕事に就くことが無くても、10代の多感なときに、このような施設が経済システムを成立させる一翼を担っているんだなぁ~と感じてもらうことがなにより重要。「そうかぁ、こんな仕事もあるんだぁ~」と感じてもらうこと、そして、ゴミの選別作業や処理は、生活する人々全員に関係していること。つまり、世界の人々に関わる仕事、と少しでも感じてもらえれば。古紙のリサイクル現場を通して、環境のことに留まらず、世界で起きている色々な出来事に関心を持ってほしいと願いながら、ツアー参加者にお話をさせて頂いています。

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最後に、今日の案内者はリサイクルポート山ノ内の所長さんが担当してくれました。所長さんの計らいで、参加者は中高生、そして、今年はリオオリンピック・パラリンピックの開催年でもあるので、1992年にリオ・デ・ジャネイロの「環境と開発に関する国連会議(環境サミット)」で12歳の少女が世界各国から集まった指導者に向かって行ったスピーチの様子 (←クリック)を特別に流してくれました。化学物質の危険性に警鐘を鳴らしたレイチェル・カーソン著「沈黙の春(1962年出版)」とあわせて、廃棄物・リサイクルの業務に携わる人なら必ず一度は耳にしているスピーチです。

参加した中高生は、どんなことを感じてくれたでしょうか。そしてフォトコンの作品には、どんなメッセージが寄せられるのでしょうか。

今年度、最後のリサイクル施設ツアーは9月22日(木・祝)に行います。


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