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第3回リサイクル施設ツアー 終了いたしました!

2016年09月23日

伊豆諸島付近に腰を据えた秋雨前線の影響で、しっかりとした雨粒と冷たい北風の中、第3回目の視察ツアーを終えました。悪天候の中、参加してくださいました皆様には心より御礼申し上げます。また、部活のみんなで、ということで10名を超える参加のお問い合わせを頂いたにもかかわらず、次回の機会に参加いただくことになった高校生のみなさん、新たに機会をつくりたいと思いますので、改めて調整させてくださいね。

昨日の視察先は一般家庭の古紙回収の他、事業所や工場から排出される産業廃棄物の収集運搬、そして自社工場に持ち帰り、選別・圧縮・溶融などの処理を施している民間企業です。これまでの2回の視察先は、一般家庭から排出される、缶・びん・ペットボトルや古紙を受け入れ、選別工程を経て再生資源物として出荷する公共機関と公的な色合いがつよい施設でした。

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北風ながら湿度は高め、そんな中での視察だったので日常生活ではなかなか感じることのない臭気にちょっと戸惑いを隠せない参加者もいました。でもこれは視察先の管理上の問題ではありません。オフィスや自動販売機の横に設置されたごみ箱に入れられた飲料容器は、キャップとラベルの分別や簡単な水洗いがされていないケースが多いのです。

そうした状態で工場に運ばれてきますので、今日のような湿度が高い日には、少し、臭気を感じることがあるのです。でも、違和感を覚えた参加者は、容器の中身をサッと洗う大切さをリアルに感じたようで、自販機のごみ箱に捨てるときは、飲み残しはないように気をつけたいと言っていました。そうしてもらうだけで、かなり状況は改善されるのです。

開催案内でもお知らせしましたが本日の視察先は機械的にはコンパクトながら、色々なごみを選別、破砕、圧縮、溶融する設備を保有しているので、色々な視点から処理方法やリサイクルについて学ぶことができます。

なかでも、発泡スチロールを破砕し、約180°の熱を加えて溶融、棒状にする機械にはみなさん興味津々の様子でした。発泡スチロールを砕く際のキュッキュッという高い音や、軽い発泡スチロールが、1本20㎏の棒状になるとはにわかに信じられないようで、しばらくの間、作業員の方が発泡スチロールを破砕機に投入する様子を眺めていました!

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そして、やっぱりこの施設でも「どうしても最後は人の手が必要なのだ」を実感させる光景に出会います。産業廃棄物でも分別がされていないゴミは多くて、作業員の方たちが収集された産業廃棄物をダンボール・新聞・リサイクルできるその他の紙・PPバンド・ビニールくず等の再生資源物として出荷できるように、手作業で選別の作業をしていました。

リサイクルとは、「使い終わった物を新しい製品の原料まで戻すこと」です。リサイクルと簡単に言っても、新しい製品の原料として使えるまでに戻すには、どうしても人の手をかけなければならい行程が多く存在することを本日の視察でも感じてもらえたと思います。

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(終わりに)

なぜ分別が必要なのか、という通り一辺倒の視察に留まらず、余計なコストをかけずに環境を守っていく方法やつくり直せないものを壊してしまわないような日常生活を実現するにはどんなこと心がけていけばいいのか。日常生活を通じた私たち一人ひとりの「小さな取り組み」が、将来の地球環境を左右することを念頭に置きながらの活動ができたと思っています。

かんきょう「組写」フォトコンテストの連動企画としてのリサイクル視察ツアーは、昨日を持って全日程を終えることができました。ツアーに参加してくれた皆さん、そして、快く視察先として受入してくださり、中高生にリアルな現場といくつもの大切お話をしていただいた施設や企業の皆さん、心から御礼申し上げます。ありがとうございました。そして、大人の方を対象とした施設ツアー(横浜市鶴見資源化センター)を10月28日(金)に予定しています。改めて、ご案内を致しますのでしばらくお待ちください。

今後とも当団体の活動へのご支援、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。


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