かんきょう「組写」ブログ

【RCE横浜若者連盟】山

2014年08月26日

先日、僕は彼女を山登りに連れて行った。

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山の中は真夏が嘘のように涼しく、木々の葉の合間を木洩れ陽がさす。

彼女は元気に登り始めたくせ、急な岩肌やぬかるんだ上り道に足を取られ、数合目とも行かずに山にごめんなさいを言っている。
僕は横目に、荷物を持ってやる。

道中、湧き水を飲んで山の恵を感じた。

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広島の土砂災害を思う。
26日のニュースで、亡くなったのは60人、行方不明者26人だという。

1年間に起きる土砂災害は約1000件。土砂災害の間際には、山鳴りや川が濁るなどの前兆現象が生じる。
自分の住む区域は、住民は安全だろうか。
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201106/2.html

山頂に辿り着いた。
汗だくだくの僕らを救う景色だ。

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おにぎりを食べながら、彼女が話す。

「容赦ないよね、災害って。未来に希望ある人にお構いなしなんだもん。」

どうやって自分の身を守ればいいだろう、突発的な災害を逃れ、どれほど長い時間を好きな人と過ごせるだろう…

僕は彼女の不安をかき消すように、きみをリュックに入れて避難するよと答えた。

わっきー


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