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小さな体験は具体的で実感を伴うたしかな出発点

2019年08月20日

私たちの生活には欠かせないプラスチック。軽くて、成形しやすく、耐久性もあって安価・・・けれど手軽であるためか、使い捨てされてしまうことが多く、使った後の処理が適切に行われず、環境中への流失が後を絶ちません。環境中に流失したプラスチックは風に飛ばされ、道路かられて川へ、そして最後は海にたどり着きます。

海で滞留するプラスチックの量を「これだけあります」と数値で示されても、もはや数値がデカすぎて、どれくらいの量なのか想像がつきません。数字や量がイメージできないということは、「どうしたらいいのか」を見出せず、解決への歩みが遅くなるばかり。ごみと化して滞留する大量のプラスチックは、すでに海の生態系に甚大な影響を与えていて、最近はテレビでもその被害が「海洋プラスチック問題」として取り上げられています。

このままだと本当に取り返しのつかないことになる・・・プラスチックの利用方法を見つめなおして、他の素材に変えられるものは技術開発をもって違う素材に変えようという動きも本格的になってきました。昨日はキットカットの外袋がプラスチックから紙を主成分としたパッケージに変更される、というニュースが流れていました。

改めてプラスチックの容器又は包装資材に注目が集まっていきそうですね。環境汚染の防止観点から良い取り組みです。一方で、変更が検討されるる包装資材がリサイクルに適した素材になるのかどうかは、気になるところですね。パッケージの素材をリサイクルしやすいものに変更することはgoodですが、包装としての役割(内容物の保護・情報伝達・輸送効率を高め、取り扱う人にも優しい)を担保するために、今もなお進化する生産技術の中で様々な素材が混合されることもあるのではないか、そんなことを思う時があります。

ごみとして排出されたものを素材ごとに集めなおし、新たな製品を生産する原材料の一部として使える状態にすることを「分別」と言います。したがって原料として使いやすいように、まず単一素材の状態にもどすことが、今は最優先されています。

素材の変更はリサイクルやごみ処理にも影響を与えるので、いつも以上に「ものづくり」に注視する意識をHighにして、お菓子のパッケージに注目していこう、と・・・
大好きなお菓子を買う理由が増えたかな笑

冗談さておき、とにかく身近なところから。自分の個人的な小さな体験は具体的で実感を伴うたしかな出発点。身近なリデュース・リユース・リサイクルで海洋プラスチック問題を解決していこう!

 


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