かんきょう「組写」フォトコンテスト

2022年度かんきょう「組写」フォトコンテスト表彰作品

「組写」大人の見方部門

グランプリ

006 美味しいアイスの源は

  

2位

002 全てが整然と

  

3位

003 ここは東京。湧水のある街

   

「組写」中高校生の視点部門

グランプリ

010 私たちを照らすもの

  

2位

012 三重苦

  

3位

003 ここは東京。湧水のある街

  

「組写」主催者賞

017 信号機

  

「メッセージ」大人の見方部門

グランプリ

003 草むらの中に隠すように
草むらの中に隠すように捨てられていた缶。
探せば、あるいは家に持って帰ってちゃんと捨てればリサイクルされるのに、どうして道端に捨てるのでしょう。
めんどくさいから?誰にも気が付かれないから?
そんなちょっとした行動一つが、自然を汚していきます。
その代わり、その気持ちをグッと抑えるとこによって環境を守っていけます。
未来の子供たちに緑を見せるため、この地球を守るため。
ごみはゴミ箱にちゃんと捨てましょう。

2位

008 世界で問題に
世界で問題になっている地球温暖化。私がこの写真で伝えたいのは雲と地球温暖化の関連性についてです。調べたところによると、雲の中でも下層雲と呼ばれる雲の種類が減少すると地球温暖化が促進されるそうです。
これを知ったとき、雲を減少させないように何かしよう!と思ったのですが、そもそもこの事実を知っている人はどれくらいいるのか?と疑問に思いました。知ってる人が多くなければ私一人が行動してもさほど影響力はないかもしれないし、多くの人々に知ってもらう方がいいのではないか?と考え、このコンテストに提出しました。
沢山の方々に広まれば未来にも繋がるような、環境を変えられる行動が出来ると思います。

3位

007 この池はいつ見ても
この池はいつ見ても暗く濁っています。
その中で「自分はここにいるよ」と訴えているような鯉を見つけました。
私が幼い頃からたまに行く公園にあるここは10年以上前から知ってる場所なのに、こんな綺麗な鯉が住んでいたなんて知りませんでした。思えば、幼い頃の私はいつだって濁っている池よりも遊具に夢中で、なによりこんなに濁っていては魚もいないだろうと決めつけていたのです。高校生になり初めて出会ったその鯉は、濁ってることなんて気にしてないと言うように力強く泳いでいました。
「こんなに濁ってると生きにくいだろうな」という決めつけが一瞬で否定された気がしました。「もしかしたら鯉にとっては濁っている方が過ごしやすい環境なのかも」と新しい考えが浮かびました。今決めつけている意識を変えて別の視点で見ることで環境への見方も大きく変わるんだと実感しました。
この鯉は、明日もあの濁った池で力強く泳いでいます。

「メッセージ」中高校生の視点部門

グランプリ

009 カラスがけんかを
カラスがけんかをするのは、珍しいものではありません。縄張り争いやえさの取り合いなどが原因で写真のような喧嘩に発展します。
えさの取り合いでは、流れてくる海洋ごみだけでなく私たち人間が浜辺にポイ捨てをしたり、出たごみを片付けなかったりすると、時々カラスが奪い合いをし、傷ついてしまうことがります。多くの人間、そして生物がよりよい生活を送るためにも、ごみが落ちていたら拾ったり、自らが出したごみは持ち帰るなどの行動をとってみてはいかがでしょうか。

2位

007 この池はいつ見ても
この池はいつ見ても暗く濁っています。
その中で「自分はここにいるよ」と訴えているような鯉を見つけました。
私が幼い頃からたまに行く公園にあるここは10年以上前から知ってる場所なのに、こんな綺麗な鯉が住んでいたなんて知りませんでした。思えば、幼い頃の私はいつだって濁っている池よりも遊具に夢中で、なによりこんなに濁っていては魚もいないだろうと決めつけていたのです。高校生になり初めて出会ったその鯉は、濁ってることなんて気にしてないと言うように力強く泳いでいました。
「こんなに濁ってると生きにくいだろうな」という決めつけが一瞬で否定された気がしました。「もしかしたら鯉にとっては濁っている方が過ごしやすい環境なのかも」と新しい考えが浮かびました。今決めつけている意識を変えて別の視点で見ることで環境への見方も大きく変わるんだと実感しました。
この鯉は、明日もあの濁った池で力強く泳いでいます。

3位

010 これは、蓮池の中に
これは、蓮池の中に隠すように捨てられていた。
蓮池には、目を引く蓮の花や大きな葉っぱがあってごみが見つかりにくい。
だからと言って、そこに捨てていい理由にはならない。
そのごみに邪魔されて折れてしまう茎やかれてしまう花がある。
それが重なれば重なるほど、その場所を汚し奇麗なものを奪っていく。
考えて、そのごみを手放す場所を。
考えて、その後の未来を。

「メッセージ」主催者賞

001 夏休みに初めて
夏休みに初めて川沿いに行きました。私は沖縄在住の為、あまり大きな川がなく川を至近距離で見た事がありませんでした。もちろん、沖縄の青い海も綺麗なのですが、川もすごく綺麗でした。川の水も透き通っていて鮎が泳いでいるのが確認できるぐらいでテレビでよく観ている綺麗な川そのものでした。しかし、昔は工業用水などを川に排水し公害で苦しんだ人や綺麗な川が変色してしまった話を聞いたことがあります。川を汚すのは本当に酷いことだと思います。それは、昔に限らず今もです。川にゴミを捨てたり、ゴミの中に不要な自転車や粗大ゴミが捨てられている事実をニュースで知りました。本当に許されざる行為だと思います。私は、川で泳いでいる魚を見た時にこの景色を後世にも残していく事が私達の使命だと思いました。
そんな事を思いながらカメラのシャッターを押しました。
この写真を見ながら綺麗な川について考えて頂ければなと思います。

中高生のための かんきょう「組写」フォトコンテストを終えて

このフォトコンテストは中高生の応募があって、はじめて開催することができます。改めて応募していただいた中高生の皆様そして応募を促してくださった皆様に御礼を申し上げます。

来場者からは今年の公募テーマ「今が変われば 未来も変わる」は少し難しかったのでは、という感想を頂くと同時に、難しいテーマでもしっかりと今と未来を映し出そうとする制作プロセスと現実を直視する視点が感じられ、素晴らしい作品ばかりでしたとの声を頂くことができました。

「行動を起こすきっかけとなる情報を創り出す」写真公募展として2010年から続けている当フォトコンテストですが、若い世代の作品を拝見させて頂くうちに、じつは「環境問題」は世の中に存在しないのではないかと思うようになりました。ごみを作り出し、開発を進めているのは人類です。従って、本来は「人間の問題」なのに、それを「環境問題」という言葉に置き換え、「自分・私」から距離を置くことによって「環境問題」を解決しようとしている。故に、当事者意識を持つことに戸惑いを覚え、どこか他人事になっているのが現実なのではないか。人は自分事にならないと積極性を発揮しづらいと言われます。中高生の作品が、自分事として捉え、環境の課題の改善に向けて行動できるように、そのきっかけとなる写真展であり続けたいと思います。

また今回は主催者賞を設けさせていただきました。「組写」では、タイトル「信号機」を選びました。太陽の恩恵を受け、食物が育ち、私たちの食卓に運ばれていく一連の流れを、日常の風景である信号機に見立てています。この三色を見たら、大気や土壌、海洋の汚染を無くし、安心安全な食卓となる行動を起こすきっかけになってくれればという願いが込められ、「行動することを忘れない日常をつくりだす視点」が素晴らしいと思いました。「メッセージ」は、地元の環境から未来にまでイメージを広げ、ニュース情報からのエビデンスも巧みに書き込み、自身の憤りを伝え、これからどう行動するかの意思表示がしっかりと伝わる作品で、今回の公募テーマを上手に表現している作品でした。

改めて、このフォトコンテストが今すぐ結果は出なくても10年後・20年後を見据えて、ひとつひとつの小さな行動が持続可能な社会基盤となるよう願っています。最後になりましたが、当フォトコンテスト開催にあたり、ご尽力いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。

2023年3月
かんきょうデザインプロジェクト

公募について

公募テーマ

今が変われば 未来も変わる
社会では色々なことが突然起こります。だから未来はシナリオ通りにはならない。
だけど、ある程度の目標や理想を掲げて行動をすることが大切です。そうしないと持続可能な社会をつくることが出来なくなってしまうからです。
今の意識や行動の結果が未来のカタチになります。今の当たり前を見直すことで未来が変わります。
身の回りのこと、地球規模のこと、すぐには変わらなくても、みんなの一歩が大事。未来の人々が気持ちよく生きていける社会をつくっていきましょう。

公募作品

「組写」と「メッセージ」の2つの部門で公募します。

◆ 「組写」部門 (くみしゃ、と読みます)

2~3枚の組み合わせ写真 + タイトル ( 45文字以内 )

◆ 「メッセージ」部門

1枚の写真 + メッセージ ( 400文字以内 )
※最終選考会にて展示される出力サイズはA4です。

応募資格

※高校、中学校に在学中の「高校生」「中学生」
※国籍、公立、私立、全日制、通信制、定時制、サポート校、専門学校、夜間学校の別は不問。
※各部門1人2作品まで応募可。

応募期間

2022年11月1日(火)~2023年2月12日(日)

応募方法

※受付は終了いたしました。

表彰品

アマゾンギフトカード、iTuneカード、スタバカード、ディズニーギフトカード
(審査について)
例年通り、「組写」部門及び「メッセージ」部門それぞれ、大人が投票する「大人の見方」と応募者と中高生が投票する「中高生の視点」にわけて行いますので、グランプリは4つのご用意となります。2位、3位も同様とし、表彰状も贈呈します。

審査・投票・表彰

  1. 一次選考は主催者にて行います。
  2. 一次選考を通過した作品は、かんきょう文化祭(2023年3月25日(土)・26日(日)開催)の会場に展示され、投票により表彰作品が決定されます。
  3. 表彰式は、かんきょう文化祭最終日の夕方に開催します。

注意事項

  1. 応募作品は肖像権等の許可を得てください。問題が発生しても、当団体では責任を負いません。
  2. 被写体には必ず許可を得てから出品してください。被写体の「個人」が特定できる作品については、その被写体になった方に、必ず作品にすることの許可を得てから応  募してください。
  3. 応募の際、入力いただいた個人情報は、当コンテストの運営な範囲内で取り扱います。ご応募いただいた方の同意なく、その範囲を超えて個人情報を取り扱うことはありません。
  4. 入賞、入選作品の著作権は主催者に帰属します。
  5. 上記、それ以外のいかなる問題についても、当方では責任を負いません。
  6. 応募者は、本コンテストの応募規定をすべて承諾したものとみなします。
  7. 新型コロナウイルスの感染拡大により、やむを得ず、内容を変更する場合があります。変更の際はウェブサイト「What’s New」でお知らせします。

お問い合せはこちらまで

中高生のための かんきょう「組写」フォトコンテスト コンセプト

  1. 中高校生のみなさんに、写真で、目前に起きている変化や危惧、あるいは、たのしいことやおもしろそうなことを記録してもらい、環境の視点から感受性豊かな人材の創出に繋げる機会の場とすること。
  2. 写真を撮ること、そのこと自体をたのしんでもらい、環境啓発に積極的に関わるきっかけづくりの場となること。
  3. 写真を「組んでもらうこと」により、テーマについて深く考える姿勢を養うことに役立ててもらい、これからの環境施策の立案に、より良い効果をもたらすこと。
  4. フォトコンテストといっても写真撮影技術を競うことが目的ではなく、活動を通じ、ふだん見過ごしてしまっているかもしれない出来事を記録し、行動をおこすきっかけとなる情報を創りだしていくこと。
  5. 1枚の写真のインパクトや芸術的な意味においての作品性よりも「いかに情報が伝わるか」を大切にし、そして、若い世代への環境啓発を重視するため、審査に「中高校生の視点」部門を設ける。