高校生のための かんきょうフォトコンテスト 2013 「組写」&「エッセイ」ブログ

世界のECO:エコ集落 ガビオタス①

2013年07月29日

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エネルギー自給自足の集落があるって知ってた?!だーたーです。
今回は私自身、目にウロコで衝撃を受けた本をご紹介。『奇跡のエコ集落 ガビオタス』(アラン・ワイズマン著)です。

1967年南米コロンビアの不毛な土地に、若き活動家パオロ・ルガーリが飛び込み、「ここで人が暮らせるなら、どこででも暮らせる」と、学者、技術者、農民達を集めて、画期的な環境技術を造り出していくんです。この本ではパオロが土地を開拓していき、手動式の水道ポンプや冷蔵庫、太陽光エネルギー発電機などの道具を作っていく過程などが描かれます。

道具の開発では、すでにある道具を借りるのではなく、改良していきます。一見それは世界の先進技術の完成品を壊しているようなんだけど、結果的にはよりよいものができるから不思議でならない。
これってリサイクルと一緒だよね。どう使うか、ちょっと視点を変えると新しい用途が見えるってこと。

発想力、想像力が大事ってことをこの本を通して訴えられたような気がします。ガビオタスに頭の固い人はいない。

技術開発に関してガビオタスの特徴的なところは、地域の学生やこどもを巻き込むこと。ガビオタスに関わる研究者や学生は、世界から選りすぐれた者ではなく、コロンビア出身の研究者や現地の大学生。しかも分野も幅広く、植物学者、建築家、弁護士など様々。現地の人なら地域に愛着もあるし、特徴なんかもわかっているしね。…現地の優秀な人物を外に逃さず、知的輸入をしていない点も自給自足と言えるかも。

ちょっとしたひらめきを大事に、かつそれを逃がさずに。いい景色を見たらすかさずシャッターをきるのと一緒。そんなひらめきが大事なのかなと思います。

ガビオタスに興味を持ったらぜひ読んでみてほしいと思います。
奇跡のエコ集落 ガビオタス

だーたーでした!
RCE横浜若者連盟もよろしく

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