2024年07月22日
JR王子駅前、飛鳥山公園に紙専門のユニークな「紙の博物館」があります。周辺には、国立印刷局東京工場・王子工場や東書文庫(日本で最初にできた教科書図書館)などがあります。
https://papermuseum.jp/ja/
紙の博物館の理念は「紙の歴史を辿り、現在を知り、未来を考える」。日本の伝統的な「和紙」と近代日本の発展を支えた「洋紙」の両方から、紙の歴史・文化・産業を紹介する施設で、4万点の資料と紙に関する書籍約1万5千点を保管・展示する、世界でも数少ない紙専門の博物館です。
デジタル社会が確実に進展する中、紙の役割も少しずつ変化しています。需要の変化はありますが、紙の主原料である木材は「人間が育て、増やし、継続的に利用できる資源」です。
2022年の製紙原料の構成は古紙パルプ66.4%(古紙66.4%)、木材パルプ33.6%(植林20.5%・製紙残材5.8%・輸入パルプ4.9%・その他2.3%)。紙はリサイクルの優等生ですが、それでも再生するたびに繊維は劣化していき、一般的に1本の繊維は5回程度が再生の限界と言われています。そのため適度な割合で新しいパルプが必要となります。紙は将来にわたり重要な社会課題であるカーボンニュートラル社会の構築やプラスチック問題の解決にも貢献できる素材です。
家やオフィスから発生する、新聞・雑誌・段ボール・牛乳パックはきちんと分別をしてリサイクルに回しましょう。
この夏休み、身近な素材「紙」をテーマに、紙のつくり方や特徴などを紹介する企画展 「紙の自由研究」をやっていますよ!!