2024年12月22日
12月19日、最高気温10度前後の天気予報の中、ことしは横浜市内の高校のファッション部の皆さんと家庭などから排出された古着や古布を約300種類!!に仕分けしている工場に行ってきました。
昨年の訪問時は選別の種類は約280と説明を受けましたが、さらに細かい選別が行われていました。工場に運び込まれた古着、古布は選別作業後、50%が中古衣料に、20%がウェス(工場用の雑巾)に、30%が反毛(フェルトに加工し、自動車の吸音材や軍手の原料として使われる)に、リユース・リサイクルしていますが、訪問先の工場はエンドユーザーとダイレクトにつながっているので、より細かいニーズをつかむことができます。そのため、選別方法も変えたり、選別の種類も増えていくのです。
訪問した工場には日々約10トンの古着・古布が運び込まれていますが、古着・古布は、缶・びん・ペットボトルのように機械選別ができません。全て、人の手によって選別が行われています。ベテランさんは手触りや衣服の形、瞬間的に衣服のタグを確認しながら、見事に手で仕分けをしていきます。
アフリカの現地で選別する予定で持ち込まれた古着が、結局、選別されずに現地で廃棄されていることが大きな課題となっています。このような状況を見ても、リサイクル・リユースに分別(選別)が重要なのかを垣間見ることができます。分別(選別)は、不要となったものから、再び、原料としてつかえる材料をつくりだすことやカタチを崩さずにそのまま再利用できることが最大の目的です。
なぜ今、リサイクルやリユースができているのか・・数年、数十年先には機械設備も向上し、AIによる選別技術も登場すると思いますが、古着・古布の分野は現在と同じリサイクル・リユース方法を選択するのであれば、まだまだ「人の手」が欠かせません。
視察の最後に、来年のかんきょう文化祭で披露するリメイク作品の素材となる古着・古布を入手。さて、どんな作品に仕上がるか! 選別の現場で聞いた・見たことが作品の参考になるはず。とても楽しみです。
百聞は一見に如かず。現場でどのような作業が、どのような理由で行われているのか。関心ある方はぜひお声がけください。視察スケジュールのご相談を承ります!!