2025年01月17日
2024年12月19日、今回は横浜市立みなと総合高校ファッション部の皆さんと一緒に古布の選別工場(ナカノ(株))に行ってきました。前回2023年に訪問した時は、家庭などから排出された古着や古布を約280種類に選別していると教えて頂きましたが、今回は約300種類と、さらに細かい仕分けがなされていました。
※みなと総合高校のHPでも紹介されています!
ファッション部通信
工場に運び込まれた古着、古布は選別作業後、50%が中古衣料、20%がウエス、30%が反毛に、リユース・リサイクルされていますが、訪問先のナカノ㈱さんはエンドユーザーとダイレクトにつながっているので、より細かいニーズをつかむことができます。そのため、選別方法も変えたり、選別の種類も増えていくのです。
※ウエスは工場用の雑巾に、反毛はフェルトに加工し、自動車の吸音材や軍手の原料として使われています。
工場には日々約10トンの古着・古布が運び込まれていますが、古着・古布は、缶・びん・ペットボトルのように機械選別ができません。全て、人の手によって選別が行われています。ベテランさんは手触りや衣服の形、瞬間的に衣服のタグを確認しながら、手で仕分けをしていきます。その仕事は、まさに見事の一言。
アフリカの現地で選別する予定で持ち込まれた古着が、結局、選別されずに現地で廃棄されていることが大きな課題となっています。このような状況を見ても、リサイクル・リユースに分別(選別)という行程がいかに重要であるかを垣間見ることができます。分別(選別)は、不要となったものから、再び、原料としてつかえる材料をつくりだすことやカタチを崩さずにそのまま再利用することが最大の目的です。
数十年先には機械設備も向上し、AIによる選別技術等も登場すると思いますが、古着・古布の分野は現在と同じリサイクル・リユース方法を選択するのであれば、まだまだ「人の手」が欠かせません。
最後にお知らせ!
ここで調達した古着・古布を用いたリメイク服を制作し、2025年3月23日(日)のかんきょう文化祭リメイクファッションショーで生徒自らがモデルとなって披露します!
会場は、みなとみらい線みなとみらい駅改札隣の「みらいチューブ」です。ぜひ会場へお運びください!