リメイクツアー「服のセカンドライフを支える現場」終了しました!

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2025年11月20日

【第4の道】 「入口あって出口なし」の構造から「資源が社会の中で永遠に循環し続ける」仕組みへの挑戦

現在の衣類・古布のリサイクル及びリユース方法は「中古衣料」・「ウエス」・「反毛(はんもう)」の3通りで、利用用途の割合は順に、50%・20%・30%【訪問先 ナカノ㈱様の場合】。回収された衣類・古布は、工場で「人の手」によって約300種類に選別され、主に海外に良質な衣料として提供されるほか、ウェス、反毛、軍手などに再生され、日本の工場でモノづくりを支えています。

第4の道とは「中古衣料」・「ウエス」・「反毛」の他に、繊維製品を再び価値ある製品や素材として使うための新しい出口(再商品化の方法)を生み出すこと。ナカノ㈱様も、古着、ウエスや反毛への転用だけではなく、例えば、デザイン性や機能性を高めて、市場で高く評価される製品に生まれ変わらせるアプローチやバイオ技術による分解・再生など新しいビジネスモデルを90年培ったリサイクルのノウハウで第4の道を探求しています。

かんきょうデザインプロジェクトも高校生、大学生の若い世代と一緒に、素材の秘めた可能性を最大限に引き出し、新しい価値を創造するプログラム(※)をつくり、毎年、ナカノ㈱様で勉強の機会を設けて頂いています。今回は一般部門としてツアーを開催、12月には高校生とともに訪問してきます。

大量生産・大量消費・大量廃棄の社会から資源の効率的・循環的な利用を図る経済への転換を図ろうと、世界中で様々な取り組みが行われています。従来のリデュース・リユース・リサイクル【3R】から、サーキュラーエコノミーという製品の設計・製造から消費、廃棄に至るあらゆる段階で、資源を最大限に活用し、廃棄物を最小限に抑えることを目指す経済システムの構築が叫ばれていますが、現実はまだ心もとない段階です。

環境省によると、日本の家庭から廃棄(焼却・埋立)される衣類は年間約50万トンと推計され、この数値は平均すると大型トラックで1日に約130台分に相当し、また、1990年と比較して2022年の衣類の購買量は横ばいながら、供給量は1.9倍になっているそうです。大量生産から適量生産への転換が課題としています。

まだまだ、できること・やることはあふれているということですね。
資源が一方的に投入され(入口)、リサイクルや再利用の仕組みが機能せずに最終的に廃棄されてしまう(出口がない)という構造、「入口あって出口なし」の状況を打開する方策を、引き続き、学び、活動に反映していきます。今回も色々と教えていただいたナカノ㈱様、ありがとうございました。

「中古衣料」→ 古着として再利用する
「ウエス」→ 汚れの拭き取り、不要物の吸収、表面の磨き、緩衝材など多岐にわたる用途で使われる/雑巾の一種
「反毛」→ 綿状にして繊維として再利用する
(※) https://kankyo-design.org/remake


繊維製品ではないものや再商品化できないものを取り除きます。


再商品化の原料として、次の工程に運ぶため、圧縮された梱包品。


化繊製品を機械でほぐし、糸状にしたもの。

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